電気製品を使用した場合の電気代がどのくらいになるのか気になっている人も多いのではないでしょうか!?そこで今回は、その電気代の計算方法を、消費電力・電源電圧・電流で計算する方法について解説させていただきます。
消費電力とは!?
消費電力とは、その言葉通り、電気製品が消費する電気の量を示しています。単位はWで表記されていて、どのような電気製品にも記載されています。例えばドライヤーでは、消費電力が1500W等と表示されています。
定格消費電力
定格消費電力とは、ある電気製品の最大出力時の消費電力を示しています。最大出力とは、その電気製品で最大の能力を発揮した時の消費電力です。実際に使用している時の消費電力は、最大出力でない場合もあり、必ずしも、最大消費電力を使用しているわけではありません。
年間消費電力
電気製品には、年間消費電力という記載がある場合があります。これは、ある条件のもと、年間の消費電力を計算した数値になります。条件は、1日の仕様時間、負荷(出力)等の条件を想定して計算した数値です。
消費電力と電気代の計算
消費電力(W)=電流値(A)×電源電圧(V) で表すことができます。
例 電流値:2(A) 電源電圧:100(V) の場合、消費電力は 消費電力(W)=2(A)×100(V)=200(W) と計算することができます。
電気代の計算
通常電気代は、契約している電気料金と消費電力から計算することができます。 電気代(円)=消費電力(W)×電気料金(kWh) で計算することができます。 電気料金は、電気会社と契約している料金になります。 ここでは、電気料金を20円/kWhとして計算します。 この電気料金の意味は、一時間に1kWの消費電力を使用すると20(円)の電気料金がかかるという意味です。 kは、1,000を示す単位になります。
例 消費電力:1,500W 電気料金:20円/kWh この条件で、1時間当たりの電気代を計算すると、 電気代(円)=1500W×20円/kWh=1,500/1,000×20=30 一時間当たりの電気代は30円になることが分かります。 ※電気料金はkWhで表記されているため、消費電力の単位をkWに換算して計算しています
1分当たりの電気代
先程の1時間当たりの電気代を60分で割れば1分当たりの電気代を計算することができます。
1日当たりの電気代
1日当たりの電気代は、先程の計算を24倍することで計算することが出来ます。
1ヵ月当たりの電気代
1ヵ月当たりの電気代は、1日当たりの電気代に30日をかけることで計算できます。
1年当たりの電気代
1年当たりの電気代は、1ヵ月当たりの電気代を12倍することで計算することができます。
消費電力と力率
厳密な消費電力の計算は、以下の式で計算することができます。 消費電力(W)=電圧(V)×電流(A)×力率 力率は電力を供給するときにどれだけの割合で電力が有効に働いたかを示す値です。白熱電球の場合、力率は100%です。しかし、蛍光灯には、安定器やコンデンサがあり、電流を流しても100%全ての電流が流れるわけではありません。 この電流を流したときの損失を力率といいます。実際の力率の把握は、専門的な測定機などがないと性格に分からないため、概算で消費電力を出す場合には、力率を無視して計算します。
まとめ
いかがでしたか!?今回は、電気製品を使用した場合の電気代の計算方法について計算方法を解説させていただきました。